2022-01-01から1年間の記事一覧
可愛さ余って憎さ100倍と言うのはよく言ったものだ。お行儀の悪さも、癖も、何もかも可愛らしかった。どこにも行かないでよ、悪いことをしないで欲しい。私のそばにいて欲しい。でも無理だから、お別れを言わずに1人で家を出た、朝。貴方と彼の何が違ったの…
10月なんて無くなればいい。11月はもっと無くなれば良い。 人とお別れしたり、違う道を往く度、永遠が無いことに悲しくなる。好きになりすぎてしまう、嫌いになりすぎてしまう。こんなに辛いなら出会いたくなかった。今はいいかもしれないけどまた辛くなる。…
恋愛する度、不思議な気持ちになる。 一緒にお風呂に入ったのに、隣で寝たのに、私の中に入ってきたのに、もう今じゃ目も合わせられない。口も聞かない。どこに居るのかわからない。どこで何をしてるの。会社に行けなくなったが、会社に行かないといけない日…
認めたくなかったことを沢山認めるターンがやってきた。出来ないことを出来ると言った回数。嫌いなのに好きと言った回数。大丈夫じゃないのに大丈夫と言った回数。怖かった。何も無いのに、何でも持っているふりだけうまかった。抱え込んでいたのに、すごく…
たまたま近くにルミネがあって、だからハンドルネームをルミにした、そういう朝。昨日送ったLINEにはずっと既読がつかなかった。そんな日もある。返ってこないのも一興、返ってくるも一興。爪を水色に塗り替えた。ルミは、きっと水色が好き。 充電が無くなっ…
あるとき、泥のついた宝石だった。見つけて欲しかったのにいえなかった。幸運なことにも気づいた人がこっそり持ち帰り、小川で泥を洗ってくれた。ありがとうすら言えなかった、口が着いていなかったから。それでも捨てたりせずに、大切に仕舞ってくれた。貴…
人の暮らしが羨ましく見えるのは、書いてないところを想像できていないだけだ。書かれなかったこと、言われなかったこと、そこに本当がある。私はそれが嫌で、逆張って、最終的に何も持たない私だけ残った。何も書いてなかった。明日死ぬと思って生きていた…
静かな冬の味がした。この季節がとても好きだ。冷たくて、動けなくて、暖かい。インスタグラムに載せない夜。歌詞の意味がわからないまま聴いている歌。怖くて見れないプロフィール。貰った手紙。この季節は私を傷つけて、そのあと私を包み込む。ずっと友達…
好きと嫌いが地続きなら、もう何も救いがない。私を嫌いになったのは何月何日の何時頃ですか。怖くて聞けないことが沢山ある。幸せな時に貰った紙で手を切った。この傷は治らなくてもいいとさえ思えたのに。誰のことも分からなくてごめんなさい。自分のこと…
終わった恋の方が好き。自分にとって都合がいいから。あの小さい町で私は何人の人を好きになって、何回苦い思いをしたのかな。何も叶わなかった。私が美しくなかった所為。懐かしい匂いがした。好きすぎて痛かった。こんな狭い部屋で全てが始まったんだと思…
盛者必衰と言うが、いいことがずっと続くことってないみたいだ。15歳で死に損ねた日からもう何年生きた?私の二回目の人生は、地獄みたいに寒くて、普通みたいにぬるい。整わない。昨日会社で上司に面談をして貰ったが、仕事は上手くいっているみたいだった…
先週、好きだった人の今現在の身長体重血圧等がわかり、インターネットを根気強くやっていて良かったなと感動した。最近また自分がよく分からなくなってきて、自分の中のその人に問いかけるも、もう口を聞いてくれなくなった。知らない男性に追われる夢を見…
誰とでも仲良いって、誰とでも仲良くないってことだと思う。私だけ、仲良くして欲しい、私だけ仲良くしないで欲しい。多くを与えられてきた人は狡いな。当たり前に貰えてきたから、その贅沢さに気づかないのだ。気づかないでずっといられる幸福、私も味わっ…
暑い。もう9月も終わりそうというのに、本当に暑い。 今日は電車でクーラーの当たらない席に座ってしまったので、電車の中でも少し汗をかいた。 目の前に立つ男性がサンデーを抱えて持っていた。日曜日まではあと5日あった。 今からディズニーランドに行きた…
明晰夢が見れる。 だから私は、夢の中でみんなより勉強したり色んな考え事、体験ができる。でも多分脳は休まっていないため、朝起きてもすっきりしていないのだった。昨日は昔好きだった人の夢を見た。今も好きなのかもしれない。私は横たわっていた。目の前…
美しいものが好き。 光の中で手を伸ばして、掴み取った最後の1個があなただったらよかったのに。美しいのか、美しくないのかはっきりしてよと思う日もある。しかし、光に包まれてより白く発光するのを見て、溜息をつく。貴方が美しくないなら、何なのだろう…
新しく買ったアナスイの香水が、私の体温で煩いくらいに薫っていた。汗が太ももを伝い、足首の方まで降りて行った。辛い夏の日が、わたしを殺した。自分が凡人と悟ったのは何歳の時か。凡人であることに対して諦めが着いたのは何歳だったか。自分の顔も、性…
端正な顔立ちが、靴の踵をすり減らす。私たちがどうにでもなれる時間が、間もなく迫っていた。一緒に死ねたらいいのに。一緒に生きられないから。深夜2時、貴方の運転する車のハンドルを、助手席から握って思い切り回した。手に薔薇の花の棘が刺さった時、駅…
人に言えないようなことが山ほどあった。可愛くて、完璧だったのに。わたしが撒いてしまった悪い種が発芽しないようにいつも震えている。 最近は外に出るだけで熱くて、それで余計無力になる。無気力なまま一歩踏み出したら、空き缶を踏んでこけてしまった。…
どこにも行かないで、と抱きしめられた真夏日を思い出していた。 私だって本当は、どこにも行かないでと抱きしめて離したくない人がいたけど、そんなことを言ったら可哀想だと思っちゃったから、言わなかった。それを平気で口にしてしまえたあの人は、去って…
タバコを外で吸ったときの携帯灰皿。冷凍フルーツを食べるときに最後にかける練乳。天然過ぎて何を言っているのか一発じゃわからせてくれない先輩。鶴屋でまとめて買ったVivienne Westwoodのハンカチ。生活を良くしてくれるものはいつだって上等と決まってい…
つくづく服を着ない人生だったと思う。そしていつも心ここに在らずといったかんじだった。私が私の人生をしっかり歩き始めたのはいつからだっただろう。 学生の頃、私はいつもすごく軽い風船みたいで、地上から離れて遠くを見たくて仕方がなかった。道端の花…
人を憎めないのは、嫌えないのは、優しさではなく多くの場合は弱さだ。今週も私は強く生きた。一人で立つにはまだまだ足が未熟だったが。美少女みたいな配色の男だ、と私は人を揶揄していたが、実際この歳になってまだ少年のような瑞々しい美しさを保てる人…
靴紐を結びながら、また今日が来たことに対して絶望した。蝶々結びを完成させた頃にはいつも、私の望みが一切叶うことは無いのだと思い知らされる。何かができないなら、できるようになればいいと人々にアドバイスをして回ってるのは私なのに。どさくさに紛…
熱い夜だった。 携帯が鳴って、しばらくして通知を見た。 私は、世の中を直視することが出来なかった。何故人はそんなにも無防備なのだろう。 何故そんなに多くに傷ついて、まともに食らって、涙を流したりするのだろうか。 自分にとってどうでもいい人に酷…
塞翁が馬、この言葉をくれた友人はとても頭がいいと思う。私は、彼に絶対なりたくないけど。最近自分の頭の中で何度もこれを反芻する。 くちをこの単語の形にする。 もう6月も半ばだってのに、私の技術は一向に進化しないのであった。最近は特に無計画で、自…
自分で考えたことに対して、自分で考えたのにも関わらず怖くなることがある。 そして、人間誰しもこういう加虐性を内包してるのだろうなという恐怖と、もし本当になってしまったらどうしよう、本当に出来てしまったらどうしようと思ってそれにも怖くなる。私…
帰り道、近くの小さな神社に手を合わせた。 今日は明るい時間に帰ってきて、朝は5時、スポーツウェアを身にまとって運動靴で歩く人か、犬の散歩をするパジャマのシニアとすれ違う、そんな帰り道だった。全てが思い通りにいかない。毎日私の心は少しずつキュ…
見苦しく泣いてご覧。泣いてなにか上手くいったことなんて無いはずだから、私以外の人類は。概念を変えて生きていけば、何にも囚われないで私なりの幸せが見つけられると思っていた。叶えたかった夢に思いを馳せた。飛行機でスペインに行く、好きな人を連れ…
私たちきっと一緒にいられないね、と思って切なくなった午後があった。気持ちが芽生えた途端に想像した別れは、思ったより早めに来た。あとちょっと、こうしていれば。あとちょっと、貴方が近くにいたらいいのに。 ため息をついてみても、何も変わらないくせ…