感動

満開。女盛り、否、人間盛り。全能感をどうする。一時的なホルモンバランスでの高揚や幸福感。どうせ明日には海の底なのにね。

拝啓、あの時の誰か。雨の日の昼寝も、遠い街の高い塔も、全て手に入りそうでしょうか。人生の目印、一瞬ずつ交わったそれぞれの、結び目の美しい色。

涙が出そうなくらい幸せの日々の中、思い出すのはひとつひとつの痛い気持ちよ。執着は湯に浸かれば無くなる。音源は、もう全て私の歌声に塗り替えられている。セット。オペラの歴史。部屋の植物に葉水を与えたら嬉しかった。タイピングするのに、爪がキラッと輝く。マニキュアの質感が、きっと朝日でまた明日私の心を弾ませる。ポリッシュが好きなのは、自分で自分におめかしする古典的な方法だから。爪なんて塗らなくても生きていけるのに。たとえ辛い時も、信じていれば夢は叶うもの。

夏が来る気配が好き。蒸し暑い夜。結局最後まで踊らなかった。あのとき途中で帰った飲み会、会場が爆発して残った連中は全員死んだのだった。お葬式にスパンコールでいったら親族に殴られた。私だけ踊って死ねなかったんだ。そういう人生。フューチャリング私。その曲が売れることはなかった。自意識でこれ以上本当のことを発音できない。

土足で母校に上がるような遊び心。踊り場で踊ったことはなかった。無意味な短文と乱文。これをあと何回繰り返して、私はあのステージにたつのか。言えない過去と言える過去、なりたい自分となりたくない私、文章はいつも。レッスン。真似ばっかり上手くなって、本物を食べてみたい。何年間これやるの。誰も見てない反復横跳び、或いは加速しないシャトルラン。

優しい毛で出来たふわふわの大きな丘に寝転びたい。太陽が暖かくて、私は裸で、まれに空から伸びる大きな薄くて白いカーテンが私の体をなぞり、擽ったくて口角が上がる。空の色は変わらず青くて、そんな日に隕石が落ちてきて、あたりが白くなって、全部とひとつになるために消えたい。


最近の夢はもう怖くなかった。助けて。神様の加護。もうすぐ死ぬのかってくらい心が澄んだ。人生でこんなにすべてに感謝をして涙を流したことがあっただろうか。どうかしてる。助けて。体がおかしくなった。空気に私が染みて漏れている。輪郭線が無くなって、私がみんなになった。今なら宇宙にいけるかもしれない。地球でねむらせて

夢

神様。祝福。花言葉。今朝は寒かったけど、昨日は寒くなかったの。夜の海が暗かった。人生に楽しいことしかないわけない。それでも、夏の夜の匂いとか、誰かの分厚くて暖かい掌とか、昔好きな人がくれた言葉とか、友達から贈られてきた調味料とか、まるでキラキラしたホログラム加工の施されたみたいな思い出が、パズルのピースになって、私の画を作った。

昔好きだった歌、今聴いたって好きな歌だった。秘密が増えた夜も、それがバレちゃった朝も、お土産も、地球も、全部私への祝福だったの。絶望した日、死ななくてよかった。おまけみたいな生活が終わって、新章が始まるならね。やっと本編に戻るってこわさがあっても、それでいて幸せ。サイドストーリーみたいな暮らしも、ちゃんと私だった。温泉で、全部嘘みたいって思いながらお湯に浸かった。東京で働いてたのも、恋も、友達も、全部夢だったのかなって。だとしたら、好きだった場所に、思いを馳せたい。
上野。秋葉原。銀座。市ヶ谷。四谷。新宿御苑。新宿。代々木。表参道。新中野。高円寺。荻窪。全部、夢だったらどうしよう。本当は全部夢で、目が覚めたら、大学一年生の冬の、あの日に戻ったらどうしよう。

幸せって、あっさり。私ばっかり!とか言わない。飛行機は、どうして空を飛べるんだろう。早く今年も夏の匂いが嗅ぎたいな。なんでいまになって嫌いな季節が待ち遠しい。忘れられない人が何人いたって良い。そんな人に出会えたこと、幸せだよ。恋愛の貴族。飼い犬。お手って言わせて。型に嵌めないで。宝石も、スイーツも、何もかも冴えない。この日のためにあったって思いたい。

わかこちゃん

暖かくて白い部屋。おままごとセット。あるいは太陽、反射、透明。天国?貴方の白い肌を撫でて、それでいて頬は赤いのを眺めていられたら幸せだと思った。

単身。狂わず居るためには、毎日冷たくないご飯を食べること。お風呂。浮き輪。やめろって言われた恋愛なんてこっそりやればいい。秘め事って1番美しい。私達だけしか知らなかったら良い。傷つく度に磨かれるとは限らない。ぬるいお湯にずっと浸かって居たかっただけ。あの日の朝、目が覚めなかったら良かった。硬いものは嫌い。柔らかさだけ。

貴方にもらった飲み物を飲んで具合が悪くなりたい、貴方にもらった充電器が爆発して火傷したい、貴方に借りた本の頁で手を切りたい、貴方の副流煙で死にたい、貴方がつけたキスマークが血栓になって、私の血管を詰まらせたらいい。貴方の体液で失明したい。貴方が歌った曲を録音して、それでアルバムを作って起きてる間ずっと聴きたい。貴方と私の会話を録音して、それをラジオみたいに聞いていずれは覚えたい。貴方が考えてることが全部私の頭の中に流れてきたらいいのに。貴方が住む街で一生を終えたい。こういう気持ち悪い感情を吐露して、それでもなお笑って聞いてくれるから、私は貴方を手放せないって勘違いする。

こういう時間があるから、私はどんどん全てを募らせて幸せになる。香り。感触。味。研ぎ澄まして、偽物はもう要らない。貴方と居る時、女優にも詩人にも、殺人鬼にもなれるはず。貴方は山であり、川であり、ルールであり、はたまたリミックス。貴方と居られる季節だけ、私は感覚を文字に起こすことができる。来年は、再来年は、私は文章をかけるのだろうか。瞼に、唇に、色を乗せる度、私が私でなくなる瞬間に想いを馳せる。仮想的に殺されたい。私を殺せるのは貴方だけ。道徳、ルール、聖書、貴方だったら良かったのに。

絶命

雨の音が聞こえて、私は、意識がどんどん遠くなって、なんだっけ。今どうなってたら良かったんだっけ。わからない。ぽっかり空いた穴を、やっと穴として認識して良くなった。宙ぶらりん。明日からどういうふうに世界が見えるようになるんだろう。自分で決めた自分への約束、破るのもまた私らしかった。誰にも縛られたくないから暴れてみた。私が、私として存在していいよって包まれたかった。優勝、有償、暮らしにはお金がかかるから、止まる訳には行かないよなと思う。

バスタブも、私も、キラキラしていた。ラメって金色なんだ。一緒に入ろうねって約束して、本当に一緒に入った大学3年生のとき。大人になれなかった。今こうやって、人に期待して、自分に期待して、辛くなって泣いた。部屋が広い。何一つ間違いが無かったとして、人生とは、何なんだろう。極論、なんのために生きてるんだろう。昔からそう。私を強く見積もる人たち、いいけど、もう全部疲れたし、洒落臭い。今それ要らない。それやっていいのみさきくんだけ。いや、私はもうみさきくんの言うことを聞けない人間になったのかもしれない。


私に見てもらいたかった人、やっぱり全員ウザかったし嫌いだった。私ももう貴方たちに何も見せたくないよ。例えば私が100個思ってたとして、聞かれたから2個しか見せないとして、2個しか考えられないんだねって馬鹿にしてくるような、そういうコミュニケーションに疲れた。私もそう言うことをしているのかもと思い、己の愚かさまで呪った。私を同化してくる人も、私を指さす人も、もう疲れた。歌舞伎町で、最寄り駅で、どこにいても私の話。待ち伏せ。持たせてくれた防犯ブザーに電池が入ってなくて、ちょっとだけ怖いまま最寄りのコンビニに行く。

不幸せしか見えてない。幸せを、見たくないのかもしれない。こうやって私が辛い時に、また説法をとくようなばか、友達でもなんでもない、殺してやる。やっぱり100個が同じくあるひとか、そこを想像できる人としか話したくない。というわけでもう誰にも会いたくない。

遠くの街で

なんで泣いてるのか分からないくらい泣いて、私の顔がぐちゃぐちゃになって、それでもまだ私から目を逸らさずに居られるなら、その時に、そのこころのまま、私の事あげようって決めた。夏の朝。

カーテンが開いてる。それだけ毎日読めたら良かった。もう更新されない誰かのブログにたまに足跡を残す。遺跡が崩れて植物が生えて、だんだん分からなくなっていく中、わたしだけが、美しかったその場所を覚えてられたらいいのかなって思えた。それくらい過去のことが好きだった。そよ風。たくさんの朝。同じくらい夜。カエルの声がした。私の実家じゃ聞けないような、夜の音がした。誰も私のこと分からなくて、それが面白くて、淋しくて、でも奥底では安心した。

誰にも何も知られたくない。
私のこと知らないでいて欲しかった。誰も入ってきて欲しくなかった。ひとりにして。私の事好きにならないで。矛盾の中で生きた。頭の中で思っていること、そのまま誰にも伝わらないことが幸せだった。嫌いな人に好きって言えて、好きな人に嫌いと言えるこの体の構造が面白かった。それでいて本当は、頭の中のこと全部バレたらいいのにって思う。私が考えてる悪いことや醜い感情が、いっそのことぜーんぶみんなにバレちゃえばいいんだな。
お酒を飲むと本当のことを全部言いそうになるから、お酒を飲むのをやめた。甘い飲み物だけ飲んでいたかった。ふわふわしたものだけ食べたい。人に優しくなりたい。全部放っておいて。触らないで。

人に囲まれていても孤独を感じるなら、ひとりで立っている方がいっそ清々しいのかも、そう思ってやってみたかったけど、誰も私のことひとりにしないからこまった。余計に虚しくなってしまった日、私が日記に書いた醜い言葉を思い出してまた嫌な気持ちになった。

もし生まれ変われるなら、小さな星になりたい。いつか大きいものに飲み込まれることが決まっていても、何にも触れなくても、寒くても、ただそこに滞在して、寂しくなれる。絶望も、絶頂も、産みも断ちも結果でしかない。私たちの頭の中のお部屋にしか意味が無いのに、その部屋にどれだけの人やことを上手に招くのか、はたまたワープ、彫刻、そういうのでしかはしゃいだり凪いだり出来ない。

はやおき

お湯みたい。なんて暖かいのだろう、この人は。ある時の露天風呂、海と空と私の境界線が無くなって、私はずうっと遠くの国のことを考えてみた。卒業したいという割に、私はなんの卒業式にも出席出来てなかった。

どういう朝。どんな場所。私用のスリッパ。私はどこに行って、何をしたいのか、選べる。こころがわからないときは、またしおりをはさんだ所まで戻れば良かったのに。もうしおりなんてずっと挟んでなかった。喉から血が出るまで戻したこと。お薬を飲ませてもらったこと。この期に及んで面倒見のいい、私に酷いこと言われても私が可愛いって、宝物。

伏線回収、それが人生なら。私が今まで張っていたたくさんの線は、回収されず終い?それでもいいの。言ったこと出来ないの、悔しくない別に。出来なかったら、出来なかったでいいよ。私の妹が受験を棄権した時のように、精一杯頑張ったけど叶わないこともたくさんある。それは、できなかったって言う結果だけ。あのとき妹が死ななくてよかった。あのとき母が言った意味、わたしのこころがいまならわかってくれる。妹は、棄権して偉かったな。私はいつ何かを諦めたり、できなかったことを認めるんだろう。取り返しがつかなくなるまでがむしゃらに走ってしまうからこそ、何様だよってことたくさん言えてたのかな。

モラトリアム。私の遅れてきた青春。運だけ。
運だけ。運だけだった。
地に足つけて暮らしてなかった。ずっとここ数年、夢みたいだった。一生夢みたいでもいいのかな?持病の数が人を呪った回数だとしたら、案外私は誰のことも呪ってなかった。こんなの、大した事ないね。
ずっと何かを否定して苦しくなってたけど、全部受け入れたら良かった。誰かのこと嫌いなのも、私が何も出来ないのも、なんでこのままだとダメだと思ったかも、素直に受け入れたら良かった。

嫌いだった誰かの嫌なところ、私も持ってたんだ。己の毒性に向き合う。散々言って来たけど、せーので死んじゃったの。違うものが欲しくなってしまったの?通り雨みたい。ずぶ濡れになって、苦しい時、またお薬を飲ませてくれる。延命。雨が降らないようになったらきっと復刻のとき。それまで、頭痛くても、苦しくても、延命。死ななければ、何度でも選び直せる。それが私のいつもの通勤の道じゃなくなったとしても。少し遠くの、黄色い電車が通る街でも。

春

5月はもう春じゃないのに、私だけ、まだ春に取り残されようとしていた。

思えばいつも春だった。父と母が離婚したのも春だったし、卒業式も入学式も、生暖かい空気の中いつも行われる。春って馬鹿みたいだった。全部茶番で嘘みたい。前の恋人と別れた時も春だった。出会いと別れの季節というが、私はまだ何も決められなくて、ずっと春に取り残されたまま。

親の離婚が私に与えた影響は大きかったと思う。人生を振り返ると、不幸せではなかったけど、家庭環境ゆえの呪いみたいな部分を、ずっと1個ずつ祓っていく、そういう作業を丁寧に行っていると思った。最初に寂しくなったのがその時だとしたら、次は高校卒業のときだった。
高校一年生の春、カラオケボックスで同級生の男の子に首を絞められて意識が飛びそうになった。未だに何故そんなことをしたのか答え合わせはしてないけど、その男の子は私の高校3年間の「相棒」だった。
当時自分のことが嫌いで、自分のことを世界一不細工だと思っていた。そんな卑屈だった私に、毎日可愛いと言ってくれて、呪いをといてくれた王子様、
そんな彼にはずっと彼女がいて、彼女より私の方が好きだよってずっと言ってはくれてたけど、結局付き合うことは無かったな。まあ、付き合わなくてよかった。

自分の人生を自分で操縦できるようになった時。癖がわかったとき。私が私の事幸せにしてあげないといけないって気づいた時。
行けなかった大学、着たかった服、言えなかったこと、全部グルグルして、煮て、そしたら私になった?
選べたこと、踏み出したこと、全部無視。今、停止中。どう舵を切るか、そもそももう何もしないのか、流されても人生、逆らっても人生、溺れても人生だとして、トロッコが間もなく誰かを轢いてしまいそう。

軽やかに、1個ずつ手放して行きたい。
何かを選ぶということは、何かを選ばないということ。何を選んでも、私は幸せでいたい。
執着、私の今の全てって執着、ただ昔は執着すら出来る自分じゃなかったから、ここに関しても成長すら感じた。会社の同期のグループLINE、酔った私が「会社ってみんなで一緒に入学するのに、卒業は各々なの辛すぎる」って言ったけど、人生ってそれが全てだった。

なんてすごいことを言ったんだろう。1年前の私。次の日、先輩と遊ぶ予定があった。その先輩とはもう遊ばなくなった。執着が無くなった時、やっと普通に話せた気がした。

泥臭いこと、苦手ですって顔するのが目標なのに、まだ全然泥臭くてガキ。私の事誤解しないで、私の事正しく見て。私のいまの孤独なじかんを、大事にしたかった。もう少し永い春のゆめ。