2024-01-01から1年間の記事一覧

おとな

抽象的。強いお酒。火花がでる煙草。ココナッツの炭の香り。適当に歩いてたら見つけた15時からの銭湯。ふわふわの犬。嫌いな街。一方通行を逆走。それで足りるのって量のごはん。気象予報士のお父さん。中学時代の部活動。将来の夢。能動的なお仕事。なんで…

水面

「東京は愛せど、何もない」って 埼玉住んでるあの子が言った楽しそうに歌うからつられて笑って、 4月1日の高円寺。月。毎日ピカピカの爪を見てよ。 貴方の神様になりたい。 隣で毎秒祈られたい。 気持ち全部知りたくない。 ずっと一緒にいようね、なんて言…

今日が終わっても

今日が終わっても 私たちは終わらないでいようね それは春が来るときの約束 4月1日は雨模様 新しいことしてみたくなっても 昔の街を思い出すでしょう 私という呪いが、貴方の季節を許しませんようにラブホテルのシャンプーの匂い 明日にはきっと違う香りだか…

東京は愛せど、

ずっと言いたいことがたくさんあって、でも口に出さない人生。手書きのメニュー、暖かい定食屋さんみたいな、そういう感じになりたいから、やっぱり何も言えなくてよかった。 iQOSの匂いを街で嗅ぐとき、胸がキュッとする。ファミリーレストランに入って、名…

花束

去年仲良かった友達と、今年も同じ日を過ごせるかなんてわからない。それは、まだ出会ってない誰かと、一生の付き合いになる可能性があるのと一緒だった。朝だけど乾杯しよう、今年も私と貴方が無事生きてたことに。私がいくら望んだって貴方になれないのは…

総武線 回想

久しぶりに降った雨があまりに気持ちよくて「祝福」かと思った。空を見上げて、ただそこには何も無かったけど、これがずっとあなたの所まで続いてると思うと悪くない。最近の暮らしは、まるで棚卸し。 悲しいくらい、合うものと合わないものが分かった。春が来…

超、好きだった

誰にも肯定されてないみたいな、そんな日に限って晴天だったりする。私の心の曇も、関係ないですよって天気に安心した。1週間背中に矢が刺さったまま生きてるような、そんな心地の時もあった。 誰かの悪意で指を切ったのよ。意外と傷は深くて、痛みはそこま…

鋭さと冷たさ

多分血が出ていた。爪と指の間に赤が溜まって、やがて指を伝った。いつもこんな風にしてるんですね。雪が溶けない街の中、この出来事を小さく手の中に閉じ込めて、ポケットに押し込んだ。イヤホンから流れていた曲は、もう今じゃ聴けない曲。1年以上前のこと…

みさきくんの八重歯

独り占めしたかったのに、出来なくて悲しかった。そんな日があった。マニキュアが乾かなくて、夜更かしをしてしまう日々。私の爪なんて別に誰も見てなくていいのにな、誰も私の事気づきませんように。 会いたい人に会えないフラストレーション。貴方は私じゃ…

いっしゅんのきらめき

部屋、ペンギン、オムライス。焼肉を全部戻した日、きっと私は憔悴しきっていたの。 時系列なんて無茶苦茶な日々、私は何をして、何をしなかったんだろうか。そういえば一年前もこんな事があったな。雑音。雑音、雑談、雑音。話し声がうるさくて、私はひとり…