いっしゅんのきらめき

部屋、ペンギン、オムライス。焼肉を全部戻した日、きっと私は憔悴しきっていたの。
時系列なんて無茶苦茶な日々、私は何をして、何をしなかったんだろうか。そういえば一年前もこんな事があったな。雑音。雑音、雑談、雑音。話し声がうるさくて、私はひとりの世界に閉じこもりたかったの。ずっと一緒にいたら、取り返しがつかないくらい人を嫌いになりそうだった。そうか、私は人のこと本当に嫌いになりそうな時、自分の気持ちがグッと落ちる前に、先に、距離をとっているんですね。いつしか踏み込まれたく無くなった、私の清潔な部屋。招く人を厳選して生きていかないと、きっと私が私でなくなるんだわ。そうして最後は誰もいなくなりましたみたいな

エンディングがあったら、これかな、みたいな曲を聴きながら総武線で四谷より上に、ゆらゆら。電車の中から見える飯田橋付近のボートが乗れる川、緑色で汚いんだけど、日光を反射して、キラキラして綺麗だった。3月以降、秋葉原に行ってももう居ないんだねって悲しくなった。

急に、私のこと知ってほしくなった。
ベローチェのレシートで手を切ったこと。そのレシートに書かれていたホットミルクの文字。お砂糖を入れたこと。あなたのことを考えていたこと。一緒に海にいった日に、遠くに見えた船にはお化けが100体のっていたらしい。そんなことを考えて、結局言わなかったこと。あの部屋のペンギンは、南極に行かずに死んだこと