水面

「東京は愛せど、何もない」って
埼玉住んでるあの子が言った

楽しそうに歌うからつられて笑って、
4月1日の高円寺。月。

毎日ピカピカの爪を見てよ。
貴方の神様になりたい。
隣で毎秒祈られたい。
気持ち全部知りたくない。
ずっと一緒にいようね、なんて言えない関係、
どうせ終わりが来るなら何も始めたくない。
浦和に一度も行ったことない。
大宮、もっと行ったことない。
適当に切ったピザの形・歪、私と誰かの何かみたい、そういう比喩ももう面倒くさい。
はだしで運動場が走れない。
不可能を可能にする術、たくさんは持ってない。
隣にいると良い匂いがする、そういうのも本当に要らない、あとできっと寂しくなるの私だけ。
使ってたシャンプー、覚えられない。
終末が来ても、ちゃんと涙を流せない。
最寄りのパン屋さん、もう二度と行けない。
終電でちゃんと帰れない。
大人なのに我慢できない、
のくせに子どもみたいに欲張れない。
こんな性格じゃ幸せになれない。
歩く必要ないとこ歩きたい。
本に線を引きたい。
幸せになりたい。けど不幸せも手放せない。
全部戻したい。真っ直ぐ滑りたい。
忙しくないふり
叶うまで願えば、夢は必ず叶うって言える。
もう会えないときわざわざ言わないで
執着が髪に絡まって、
昔習っていたタップダンスをうろ覚えで踊ってみた。

街が綺麗すぎて 涙が出てきた、
歌詞が良すぎて何も書けなくなった、
明日どこで何してるんだろう
有休とって海に行こうよ
具合が悪くなりたい 光が当たっても隠れない人生でいたい。