文学と持病

じぶんあてへの呪い、たぶん、賞味期限が切れた。愛が多いと表現してくれたのが嬉しくて、私はお酒を飲みすぎたみたいだった。どうして私たちは限りなく自由に振る舞えるんだろう。それってとても残酷でしょう。根無し草、って言葉が素敵に思えた。しんでひとりになれる人なんだ、寂しいけど幸せじゃん、私はどうせまた検査の日々だよ。怖いって言ったら困っちゃったかなって思うから、幸せだけ言えてよかった。

私が駅に向かって発音した夢。「ちっぽけな夢やなあ」って言われて笑った。小さいけど、キラキラしてるから良いんだよ。私が私の嫌だって思ってた部分を、いい話って言ってくれたのが嬉しかった。私はあなたの人生をたまにこうやって見てられたら幸せ。風が吹いて、前髪が揺れた。美しいひと、明日も生きていける、私にお礼言うことなんてなかったのに、ありがとって言ってくれてありがとう。もし酷い人だとしても、私にとって素敵な人だったら、私はそれ以上ないの。私にとって大人な人だったら、それは大人の人だから。

生活が、幸せすぎて怖くなった。
大好きな女性にもらったぬいぐるみ。彼氏が毎日くれるLINE。会いたい人に会えること。神様がこんなに毎日プレゼントをくれた事ってあったかな。わたし、そろそろ星に還れる。持病を間違えて人に話した時。映画のエンディング。したらいけないことをたくさんしたい。自分に課していた制約を、全部無かったことにしてしまう。ダイヤモンドを盗みたい。捕まったら中指立ててみたい。でもそんなことしたらさ、あの子の前髪が無駄になっちゃうの。もっと人生の話とかしてみたい。ずっと一緒に居たかったのに居られなくなった友達のこともさ、話したことがあったよね。もう交わることが無いとしても、絶対幸せでいてねって思えた。私ってこんなに純粋に人の夢を応援出来たんだって、ここ数年で発見した。同じくらいずっと一緒にいたかった。

私にとって赤本みたいだった人が、友達、になって安心していたのに、私はまたべつの誰かを赤本にしてしまっている。どうせまた10年くらい好きなんだろうな、と思う。不完全なところが完全だった。ずっと幸せで健康でいて欲しい。でももしたまに悲しいことがあっても、ちゃんと自分のものにできる人でしょうって信頼。憧れ。私の人生に現れてくれてありがとう。はるなのに、私はちゃんと息が出来ていた。深呼吸、また同じ匂い、絶対また同じところで会おうね。本が読めなくなったら、病室に迎えに来てね。