捲る

早くに亡くなった芸術家は、才能が致死量に達したのだなと思う時がある。
Eveのラストダンスという曲を、私は芸術家の曲だと解釈した。
あなたは言った消耗品さ、という歌詞は自分のつくりあげた作品が金儲けの道具として都合よく使われていることに対して皮肉ったもの。
遠くから見たらあなたは幸せそうね、は芸術家がまだ無名だった頃から、ずっと近くで見てきた誰かの一言。遠くに行ったという歌詞は、有名になった、手の届かない存在になった、との事なんだろうな、と思った。
多分全く違うと思うけど、私はそういう物語の歌なのかもと思った方が楽しいのでそうさせていただきます。

私も早く、きっと手が届かなくなりたい。
死ではない。死は誰かを完全にし、個人で誰かを補完してしまうので場合としてつまらないのだ。手が届かなくなってもなお、連絡を取りたい友人がいっぱいいる。


話は変わるが、人が一生懸命に私に話してくれることに対して、すごく貴重でありがたいと思うのだ。
自分の中に秘めていることを、拙いながらに私に共有してくれるというのは。
私に心を許してくれてありがとうと思う。

人間関係は鏡、というが、私の周りの友人が私の鏡であるなら私はとっても素敵な人間だと思える。私が私を好きでいられる理由が貴方たちなのだ、と。逆も然りでありたい。

悪いこともいっぱいあったけど、今が良ければ結果オーライと思える。優しさを抱きしめて、また1歩進むのみ。