判断厨


追いかけて欲しい。でも追いつかないで欲しい。
卒業制作のために作ったノートで手を切った。
私のことを理解して、そのまま回れ右をしてほしい。靴は置いてお帰りなさい。

私が何も言えない時、多分あちらも何も言わず、ただ蛍光灯の灯りをぼーっと眺めてらっしゃるばかりだった。
行動も、お話も、自分から行動しなくてはと気を使った。そしてきっと、あちらもそう。

私を越えられたくないけど、気持ちいい敗けは頂きたい。私は大学4年にして、はじめて敗けて安心したのだった。

大学ノートの表紙にはキラキラするユニコーンのシールを貼った。母に作ってあげたパスタに、少し多めにオリーブオイルを垂らした。
毎日は手作りだよね。日記を書いて。花を飾って。
私が守るから。全部必ず、私が何とかしたい。