誰かを当て嵌めること


vaundyのlife hackみたいな男の子がいる。
ゆったりとした優しい曲調、気持ち良い声、あの曲に漂う優しい雰囲気みたいな男の子。
聴く度に、この曲はあなたの曲だなあと思って聴いている。

最近そのことを本人に話した。
「え、どの辺がですか?」「歌詞見て見ますね」と言われた。いや、歌詞じゃないんだよね。

「優しくて、器が大きくて、ゆったりしてる雰囲気が貴方みたい」と話しながら、違う、これは私の理想かもしれない、と思った。

私の理想に良いように当て嵌めて、私が勝手に解釈しているだけかも。つまり、これを話すことは理想の押しつけだ、と思った。
なので、それもすぐに言った。理想の押しつけかもしれない、と。



「理想がかかってたら、より面白い」「曖昧な言葉で表現されるの嬉しいです」、と言われた。私は、この子が変わっていて本当に良かったと思う。

でも、知れば知るほど本当にlife hackだ。昔はもっと尖っていて冷たい子だと思っていたが、それは違っていて、良い意味で干渉し過ぎないというか。距離感が心地いいなあと思う。
また、当て嵌めている。


今回は曲だったが、人をなにかに当て嵌める時、私たちは少なからず己の理想バイアスがかかっていることをもっと理解するべきだ。

〜好きそう、は、〜のこと好きであって欲しい、であり
〜嫌いそう、は、〜のこと嫌いであって欲しい、な、気がする。


愛とかノンフィクション、なんて言葉が似合うかと言われれば微妙だが、もしかしたら言って欲しいのかも。その子のことが好きという訳では無いが。ゆるっと私のことを見抜いて全部抱きしめて欲しい。精神的に。

いや、既に抱きしめてくれてるが故のlife hackなのかも