無理して笑うのを辞めた日


お気に入りのトランプを破られた。ポケモンの柄が着いていたそれは、小学二年生の私からすると宝物だったのだ。
嫌なことをされるとわんわん泣いた。その場も、家に帰ってからも、ずっと泣いた。気が済むまで泣いた。そうして、しばらく凹んだらトランプのことなんて忘れてケロッとしていたのだった。

無理やり笑うのはよそう。みっともないから。
私はみっともない女だったから、嫌なことをされても笑っていたし、嫌いな人にもニコニコしていた。精神をすり減らしながら。

精神をすり減らさずしてニコニコを振りまけるのが、1番いいのにな。

作っている元気は本質的な私ではない。それを褒められたところで作っているものを褒められているため、余計に自分の首を絞めているぞ。

笑いたい日は笑って、笑いたくない日は笑わない。もし、笑わなきゃいけない日があれば、精神をもっともすり減らさないやり方でニコニコすべし。時は金なり。明日も頑張ろう。