一人称

私の一人称、私、俺、俺様、わかこ、わかまる…。

あたし、とか、うち、とかは無い。

自分のことをわかこと呼び始めたのは中3の時だった。
同じクラスの男子が、「俺様」と、「自分の名前」って一人称として同じレベルで幼稚だよね!と言っていた。当時好きだった男の子は、ふざけてだったけど自分のことを「俺様」とよく言っていた。多分その子と話してる時に、とある男子が言ってきたのだ。

私はその瞬間に、今までなんとも思ってなかったのに、俺様と一人称名前という呼び方が、急にすごく可愛いものに思えてきた。
私も、俺様って言いたいな〜、わかこって言いたいな〜と思った。

その子に貶されたからこそ余計それらの一人称が可愛く思えたのかもしれない。

当時自分のことを名前で呼んでいた女の子ってあざとくて育ちが悪いと思っていた。しかし、私もそろそろ言いたいなと思ったのもある。

私はものごころついたころから自分のことを「わたし」と呼んでいたと思う。保育園の時にはもう自分のことを自分の名前で呼んでいなかった。明らかに周りの子よりずっと行儀が良かった。幼い頃に「わたし」と、もう躾ていた。きっと、母だと思う。

解放。
ヤンキーや柄の悪さに憧れること、それは私の母の育ての良さから来ている。私はずっとお行儀が良くて、バレエを習っていて、お箸を3回に分けて丁寧に持つ作法のおうちだったのだ。

一人称が〇〇(名前)でも、許される環境に憧れがあったのかも。私は、当たり前のように私だったし、習い事が毎日あったので友達と放課後に遊ぶことも許されなかったから。きっと一人称が自分の名前でも許される人達は、私の知らない楽しみを沢山知ってるんだろうなと思ってしまう。

私が英会話教室モノポリーを楽しんでいる間、あの人たちは公園にDSを持って集まって、遅くまで遊ぶのを許されていたのかなあとか。


人生で自分のことをわかこなんて呼んだこと無かったのに、中学校3年生で初めてわかことよんだ。最初は多分ドキドキしたと思う。俺様、も意識して多用した。

幼稚だと思われたかったのか?それとも私もそちら側の人間を味わいたかったのだろうか。


男にも女にもならない、子どもにも大人にも成らないというと少し違う。
男にも女にもなるし、子どもにも大人にもなる。そういう意識は昔からあったのだろう。
あと、今の私はと言うと多分上品でも下品でもあると思う。私、と言うような上品さと、わかこ、と呼ぶような幼稚さ


20歳を超えて自分のことを、自分の名前で呼ぶような女は少なからず気が狂ってる人が多い。まずその呼び方が許されるようなキャラなのが凄い。許されていない場合もあるが。

なんか色々他にも書きたいことがあったが一旦終わりにします

また追記をするかも