田舎の歩き方


ここ数日、田んぼの国にお邪魔しております。
選挙カー声優バイトのわたしは、田んぼの国の王様の専属声優になりました。

田んぼの国の皆様は、私のことが珍しい。というのも、私は割とどんなコミュニティに属しても新種の生き物のように扱われます。


以前、自称変人の方に「俺は、わかこさんが変すぎて落ち込みました。俺よりすごい人いたんだって…」と言われた。

小学校低学年の頃は高学年に私のファンクラブがあり、それはすごく有名で、授業参観の度に母は担任の先生にいかに私が上級生に人気かを話した。

中学生の頃に保育園に訪問した時、周りに園児がよってきて身動きが取れなくなった。

地域のワークショップに知人のツテでバイトに行った時、私が人気者になりすぎて「わかちゃんが人気者で、紹介した私が鼻が高いです」と言われた。

今回だってそう、人気者の才能がある。というより、宇宙人みたい。新種の生き物の才能がある。
みんな、私に出会ったことがないのです。


田んぼの国には用水路がずっと続いている。
キラキラする用水路を覗いてみれば、アメンボが沢山泳いでいて、楽しそうだった。

畳を織っているおうちからは、畳のいい香りがした。

野菜を作っている田んぼの先には、無人販売で新鮮な野菜が売られていた。田んぼの国は、私にとって珍しい。毎日が新鮮で、美しい。
用水路には、何度も落ちそうになったが。

田んぼの国のみなさんは、とっても可愛らしい。優しくて、暖かい。私みたいな宇宙人にも、優しくしてくれるから。

人の家の畳でゴロゴロしていたら、「もっとゴロゴロした方がいい」と言われた。そんなことある?と思ったが。

私の靴下に空いていた穴、私が「穴〜!」と1人のおばさんに言ったら、「まあ、穴〜!」と言ってみんな集まってきてキャッキャしていた。そのあとみなさんに携帯のカメラで靴下の穴を撮られた。脱皮か何かかと思われている?私は、新種である。このとき、出会って2日くらいだ。意味がわからない。(すき)


田んぼの国は作物を沢山作っている。地域の方が未だに物々交換が行われている(←すごい)と言っていて、素敵だなと思った。

素敵な街。

私を派遣してくれた人は「わかちゃんがいると場が賑やかで華やかになるね。人気者!」と言ってくれた。

わたしの田舎の歩き方は、何も参考にならない。