私=悲しきモンスター


生きているだけで人を傷つけてしまう。
それはどういうことかと言うと、私の言葉も、笑顔も、思想も、センスも、全て誰かにとっては毒ということだ。

以前、性格診断を受けた。
あなたは性格がとびきり良くて、人気者。でもあなたのその何も包み隠さずに話すところは、時に誰かの自信を損ないます。恨まれることもありそうなので、慎重にね、とあった。

あんまり思ったことは無かったが、言われてみると確かにそういう場面はあった。私は人ができることはさっぱりダメだが、人ができないことは結構できるのだ。
私は人ができることができない自分にイライラして、悔しくて泣くことがある。でも、それを表に出すと誰も良い気をしないので、出来ないところは笑いにしつつ、でも明るくて楽しいですというふうに振舞っている。

私だって人並みに悩みもあれば、裏で凄い努力をしている瞬間もある。私は割と泥臭い。泥臭さを見せたくないのだ。華やかでありたいから。そんな私の背景がわからないから、妬む妬む。それでいい。妬まれてなんぼである。

誰しも上手くいかない時は、上手くいっている人を見て、いいなあと思うものだ。私だってそうだった。ほかのおうちの子は学費を自分で払わなくていいから好きなものが買えていいなあと思う。デパコスばかりの友達が羨ましい時期もあったが、安くても可愛くて使える化粧品は探せば沢山あった。たまにデパコスも買うが。
顔が可愛いから、安い化粧品でもOK〜と思う。


自分で可愛いと言っておけば、勝手にみんなも可愛い人扱いしてくれるものだ。そういうのでいい。私の居場所は私が作る。


道を歩く時、私は昆虫を探して歩く。ハンミョウだ、テントウムシだ、クロオオアリだ、宝物がいっぱいだ。
昆虫に興味がない人は、気づかない。それだけの事だ。

私は自分の幸せや いい所に人の何倍も貪欲で興味がある。それだけなのかもしれない。


昔は人を沢山妬んでいたが、私にだって数えられないほどいい所がある。なければ、新しく付け足していけばいい。そう思う。

私のいい所を教えてくれたのはいつも周りの人だった。運もいい。友人には本当に恵まれているなと感じる。


私を悲しきモンスターにするのも、貴方。私を素晴らしい女神様にするのも貴方。

私は日々、美しさや楽しさに貪欲に過ごしているだけなので。


以前、良くしてくださる教授に「わかちゃんは毒。あなたの言葉は毒でもあり、また薬でもある」と言われた。
先生は勘違いをしている。私は毒なんかじゃない。 猛毒だ。人を死に至らせる。

ちなみに、解毒剤はまだ無いらしい。
はやく作らないと大変だと思う。人が死んでしまう前に。