行き過ぎた母性

人生で特別な異性というのがみんなそれぞれ居ると思う。私だって沢山いる、両手で収まるか収まらないか、それくらい。親友かもしれないし、元恋人かもしれないし、もう二度と会えない誰かについても、そう思ったかもしれない。
私は好きな人の母親にいつもなりたくなる。母親と言っても、「なんて馬鹿なの」と擽ったくなったりとか、「なんでもこの人のためならしてげたい」とか、無償の愛でもある。全部してあげたくなるし、全然教えて欲しいと思う。とはいえ「父性」も好き。私を母親にもしてくれて、時には娘にもしてくれるような男。というとやはり多面的な人が素敵なんだね、私がいつも言う「時に処女、時に娼婦、時に母親、時に娘、時に教師、時に部下、悪魔でありつつ天使のように、全ての役割をこなせる千両役者のような女になって魅せろ」というマインド。これを私も人から享受したい。
兄弟みたいな瞬間も欲しいし、恋人みたいな瞬間も欲しい、ライバルにもなって欲しい。私が人に多くを求められるように、私も人に多くを望んでるんだ。

でもちゃんとどうしようもなくなって最後には「わかこちゃん助けて、どうしたらいいかな」って言いに来ないと嫌だな。頼りがいのある人に1番最後に頼られる女であること、私の女としての、人間としての1番美味しいと感じる瞬間はそこ。