宇宙すぎる、最近

小さい頃から星を観察するのが好きだった。田舎の川沿いの道で、寒い季節の学校帰りによく寝転んで星を見た。1時間くらい見ると満足してしまって、家に帰った。私は、星を見ている時、自分の生まれ育った「星」と対話していた。どこか懐かしい気持ち、地平線が見えていて、夕日が沈んで寒くなるようなとき、私を地球でねむらせてください。

生きている時、同じ星の生まれの人を探しているような気がする。共通言語があるような、おそらく同じ型で生まれてきたんだなって思えるような。人と話して「宇宙」を感じる、懐かしくて悲しくなる、ずっとこうしたかったんだよって思う、同じ言葉で話してくれる?、会話をしなくても良かった。ゆっくり時間が流れて、テレパシーが使えると錯覚してみたい。5年に1度くらい出会える同郷の人。匂いが同じなだけ。

毎日生きづらい、最近も凡そ他人事。働いている時、この仕事って私じゃなくてもきっと出来るよね、と思う。だからこそ尊いのもわかる。悔しい思いもたくさんしたし、できるなら経験したくなかった嫌なこともあった。もどかしい思いを沢山した。言いたいことが伝わらない時、誰かに誤解をされた時、努力がなかなか報われない時、人が期待はずれだった時、全部辛かったな、と思う。でも、あれがあったから貴方に会えた、と言える人生にしたい。貴方というのは、今のところ不特定多数を示すけど、そんな誰かに出会うために生きていると思うし、私たちも誰かにとってのそういう人になるために生きていると思うから。

毎日、宇宙の理を見つけてしまったみたいで気持ちいい。雨の日の道路に街灯の明かりや信号機のLEDが反射して、キラキラした世界になっていた。帰り道、私はもう雨でも怖くないよ。私のためにライトアップされたような夜道をスキップして歩いた。私にとっての「宇宙」的な友人、全員に感謝したくなった。