自分が作ったもの、可愛い。私が産みだしたものは私の子だ。可愛くて仕方がない。
ビーズのブレスレットを沢山作った。
BTSのホビくんが、メンバーにブレスレットを作ってあげる動画を見ていたら、私も作りたくなったのだ。
ビーズと紐を100円ショップでGET。
好きな色を選んだら、淡い色のビーズばっかり買ってしまった。あと、水色。
100円ショップには割と色んな種類のビーズが置いてある。しかし、もっとたくさんの種類があればいいのになあと思った。
ピンク系のものは今日は買わなかった。ピンクは好きだけど、気分では無かった。
ビーズアクセサリーなんてただビーズを紐に通すだけなのだが、ビーズの組み合わせを考えたり、どういう雰囲気のものを作るのか創意工夫するのがとても楽しかった。
既製品のビーズを紐に通して結ぶだけ、じゃないなあ。
ものを作ると精神的に心地よくなる。私はいつもそうだ。
ビーズを紐に通すだけでワクワクできるし、精神の健康を維持できる。心が潤っていく。
可愛いブレスレットをうっとり眺めながら、日が差す窓辺にブレスレットを置いて、iPhoneのカメラで雑に撮影したいな〜などと考えた。外はずっと雨だから。雑に撮った写真もひとつの制作物。私は、iPhoneで雑に日向を撮影するのが好きだ。見返すと、心がじんわり暖かくなる。
母に初めて市立図書館に連れていかれ、好きな本を借りていいと言われた。
私が手に取ったのはどこかの大学教授が書いた心理学の本だった。表紙はピンクだった。漫画が描いてあって、小学校3年生くらいだったが楽しく読めた。
そのときに凄く衝撃的なことが書いてあった、
「心は胸の中にあるんじゃなくて、頭の中にあるんだ」というセリフ。漫画のキャラが自分の頭の中を指さしていた。当時はイマイチ意味がわからなかったが、大人になると当たり前のことを言ってたんだなあと思う。当たり前だけど、ハッとすること。
その文をずっと覚えている私も、きっと、ハッとしたのだ。人生暦9年。良い言葉に出逢えたね。
沢山のものを買ってもらえても、結局私のために作ってくれるアイシングクッキーがいちばん嬉しい。
可愛いクッキー、貴方がこの世に生み出したものだ。私は、あなたの子を食べ、満足する。あなたを取り込んでいるようで。
私が死んだら、骨を必ず食べてくださいと何かある度にお願いしている。
竹川先生は、人の細胞は3年で入れ替わるので、3年前に食べたものがあなたの体を作っているのよと言っていた。私を食べて、3年間は私であなたを作って欲しい。私が留まることを許してください。今はすごく極端な話をしています。
細胞が入れ替わる話をすると、同時にテセウスの船の話もしたくなる。
3年経って全部が入れ替わったあなたは、もうあなたじゃないのか?否、あなただよ。
奥華子、変わらないもの
私たちは変わらないし変わる。
ただ、そこまで変われるかと言われると変われないので、多分多くの人は変わらないのだ。変わらないって、良いし悪いよ。
無責任さも、ある。ただ、
昔は私に冷たかった人が優しくなっていたり、例えばあの人が忌み嫌っていた何かを全然気にしなくなっていたり、そういう私にとって重いことは、重くのしかかる。嗚呼、そういう時こそビーズを紐に通さねば。絵を描いて、曲を作り、写真を撮るのだ。
苦しくない。
息を吸おう、そして寝ること。