私の部屋は綺麗


LUSHのボディスプレーが好きで、よくつけている。
夏は体温が高くてよく香るので甘い香りは控えるべきなのだが、綿菓子の香りが好きでどうしてもフェアリーキャンディーをつけて家を出てしまう。パッケージには、「SNOW FAIRY」と大きく書いてあるのに。


また夜更かしをしてしまった。
椎名林檎浮雲の「長く短い祭り」。ミュージックビデオが、良い。
公園で無心に踊ってみたい。下着に、裸足で。
美しさと悪いことの組み合わせって本当にずるい。
「永遠に僕のもの」という映画、パッとしないが美しさと犯罪ってずるいな〜と思った。
美しさってずるい。


いつまで、美しさに執着するのだろう。
もう本当は諦めたのに、まだ諦められないのだろうな。

私は幼少期、16歳になればリカちゃん人形になれると本気で思っていた。
16歳になった私は、リカちゃん人形とは程遠く、まあそうだよね〜と当時ぼんやり思った。
私には、美しさの才能がないから。

容姿の美しさに拘るより、精神を美しくできるように日々頑張っていこうという方針、これにシフトチェンジしてから随分楽になった。

入学時44キロだった体重は1度52キロまで増えた。今は多分50キロくらい?

50キロなんて四捨五入したら100キロ!有り得ない!と言っていた頃の私より、今の私の方がずっと面白い。考え方や好みは全部変わるから、これでいいのだ。


美しくなって、大泥棒になりたい。盗むものは特に決めていないが、宝石屋さんに入って1番価値のある宝石を盗みたい。厚かましいので1個とは言わず、気に入らない宝石まで全部店ごと盗んでやろうかな〜とか 思った。
でも別に石に興味無いな。なんかもっと、歴史的に価値があったり、そういうものを盗もう。博物館や美術館に入って、土器を盗もうかな。
やっぱりそんなものはどうでもよくて、本当はもっと違うものが盗みたいかも。


美しくない状態で、美しさに執着する泥臭さや気持ち悪さ、また違った美しさがあると思う。
でも、もういいな、そういうのは。
卒業アルバムを開くと、冴えない私が笑っていた。美しくなくったって、美しい。私のことは私が可愛がってあげないと。惨めでは無い。堅実なのだ。


朝日が登ってきた。
朝の光が、好きだ。私の汚い部屋も、私の顔も、だらしない足も全部キラキラさせてくれて、肯定して包んでくれる。

朝日の下で、私たちは美しくなれる。
日光を浴びないと鬱病になるというのは当たり前だ。お日様の光は、器が広いから。
蛍光灯とブルーライトは私を肯定しない。ただ照らすのみ。

窓を開けて、深呼吸した。
SNOW FAIRY」、12月だけLUSHで買える幸福、息を吸い込むと、綿菓子の香りがした。