魚が怖い


冷蔵庫の中に、魚の死体があった。
冷蔵庫の中が臭い。皿の上に置いてあり、ラップがしてある。
切り身、とかではなく、丸々一体入っていた。冷蔵庫の中が臭い。

私は、魚が怖い。



最近買った香水の匂いが良い。甘ったるくて、夜職の女(イメージ)みたいな香りがする。香りは2時間くらいで飛んでしまうので、持ち歩いて思い出した時につけている。

この匂いが似合う男と付き合いたい。
甘ったるい匂いがする男、好きすぎる。
地雷系、とかじゃなくて、普通の男の人からこの匂いがして欲しいと思う。ミスマッチこそ、エロの真髄だ。(本当にそう?)

母親から、「今日さ〜患者さんに、俳句の上と下だけ作ったから、真ん中考えてよって言われたんだよね」「夏来る(なつきたる) 〜 蝉の声、の真ん中を考えてって。」「わかちゃんなら、なんて真ん中入れる?」と。

母親が考えたのはこうだ。
「夏来る 日陰を求め 蝉の声」
…夏の日に、日陰を求めて木の影に入ると蝉の声が聞こえてくるという俳句

「夏来る 寝ぼけ眼に 蝉の声」
…夏の日に寝ていたら、蝉の声でちょっと起きるという俳句
らしい。

うーん。ありきたり。




私がパッと思いついた俳句はこうだ。

夏来る うんこがでるでる 蝉の声

夏の日に、トイレにいたらうんこが沢山出て、お〜今日はお通じがいいなあと思う。トイレでは、蝉の声が聞こえてきていて、蝉をBGMにうんこが捗る、という俳句。

これがしっくり来すぎて、母親はこれ以降真ん中の句が思いつかなくなってしまった。



そういえば、あの魚は誰にも食べられずに捨てられてしまった。