許容範囲がバグってる人間同士のコミュニティ

昔から、「許される」「受け入れられる」ことに長けていると思う。私自身の、「許してくれそう、受け入れてくれそう」という人間を見抜く力も相まって。
許されるのがどういうことかと言うと、自分の性質を表現してもいいよ、ということなんだけど。

同時に、許すことも受け入れることも得意だ。この間同級生の男に「昔和歌子さんでシコったことあります!」と言われて、それを聞いた友達はドン引きしていたけど私は爆笑してしまった。勝手に性の対象にするな、それを本人に言うなと思ったが、めちゃくちゃ仲良いためにオモシロが勝った。(絶対に私以外の子にはそんなこと言ったらダメよと言っといた)

許容範囲がバグっている人間同士でつるんでいる気がする。ずっと。

私が男の話をすると、「そこまでして貰えるのすごい」とか「わかこちゃんって何しても許されるんだね〜!モテ女!」みたいに言われる。これは、「モテ」とかの類ではなく、バグってる人間としかつるんでないが故の「許され、許容」なのだけど周りからするとモテに見えるんだなぁ。

バグってない人間からすると、バグっている人間は魅力的に映るのかも。酒を浴びるように飲むのも、いきなりメイド服で現れるのも、待ち合わせに2時間遅れるのも、全部最悪なのにな。



私になってみたいんでしょう、と思う時、多々ある。私はめちゃくちゃキモい女だ。だが、多少なりとも周りの連中も全員キモいのだ。
キモいところを隠して、普通ですよ〜というふうに生きる。素敵。というかむしろ自分のキモいところを自覚されていない?あら。

私(キモくなれなかったバージョン)が、あなた。これは、前からずっとそう。
私と同じ性質を持ち合わせていて、本当は他人に興味津々でクリエイティブなくせに、自己表現が怖いのね。わかるけど。わたしほどキモくなりきれなくて、そこがさらに気持ち悪いのが、あなた。1番好き。
私のことを気持ち悪いと思いつつ、すごいとも思うでしょう。
気持ち悪くなれた世界線が私で、気持ち悪くなれなかった世界線があなた。
一生交わらない。それが苦しい。

私は自分について考える時、架空のあなたと対話をするのだ。架空のあなたはもう前のように美しくなくて、発言も尖ってはいないが、昔よりも圧倒的に深くなっている。器ではない。業の話だ。

私の本質的な気持ち悪さも、良いところも、全部
私がしてほしい理解の仕方も
あなただけだと思う 一生 さようなら。


20141204 大森靖子「絶対絶望絶好調」@TOWER RECORDS渋谷店(低画質) - YouTube